「英語もうやだ!やりたくない!」
子どもに英語を学ばせているパパママなら、少なからず直面するであろう場面ですよね。
わが家にももちろん到来しています。
今回の記事では、わが家の子ども達の経験を踏まえて、
- 子どもが英語を嫌いになる原因
- 子どもに「英語やりたくない」と言われたときに親が取るNG行動と取るべき行動
- 英語から離れている間に親が心がけること
についてお伝えします。
目次
子どもが英語嫌いになる主な理由は「楽しくない」
今まで楽しく英語を学んでいたはずなのに。。。
その日は突然訪れます。
「英語嫌い!」「英語やだ!」「英語やりたくない!」
なんで?どうして?
親としてはそんな疑問が沸き上がると思いますが、子どもなりにいろいろ理由はあります。
しかし、総じて「だって、楽しくないから」という回答に行きつくのではないでしょうか。
もう少しかみ砕くと、大きく以下の5つに分けられるのではと思います。
生活環境の変化
保育園や幼稚園に通い始める、引っ越しをするなど、今までと違う環境になった場合、子どもながらに「それどころではない」「そっとしてほしい」と拒否反応が出てきていることがあります。
興味が薄れた、他にやりたいことがある
成長具合に応じて、子どもの興味も移り変わるもの。
英語よりも興味のあることができたことで、今まで英語に当てていた時間をそれ以外のことに使いたいと思うのも、自然な流れですよね。
恥ずかしい
ある程度大きくなってくると、人前で話すことが恥ずかしい、あるいは英語を話している自分が恥ずかしい、という感情が生まれてくることがあります。
(英会話スクールなどで)講師やクラスメイトとの相性が合わない
英会話スクールなどを活用している場合、先生やクラスのお友達と相性が合わず、レッスン時間が楽しめないということも。
英文法がわからない、自分の思いを上手く言葉にできずに辛い
幼稚園年長以上くらいになると、日本語だとスラスラ話せるのに、英語になると文法ルールがわからなかったり、思いをうまく伝えられなくて辛い、もどかしいという感情が出てくる場合もあります。
「英語やめたい」と子どもに言われたら?無理やりやらせるのはNG!
では、子どもの「英語やめたい」には、どのように対処したほうがいいのでしょうか。
無理やり継続させるのは、言語道断!!
この時、真っ先に実践してほしいのは「なぜ子どもに英語を学ばせているのか?」という目的に立ち返ることです。
語学学習を行う上で、目的意識を持つことは何よりも大切。
これは、子どもだろうが大人だろうが一緒です。
目的さえしっかりしていれば、そこからブレイクダウンして細かな目標を設定できるようになります。
子どもが小さい頃は、子ども自身で「英語を学びたい!」と言い出すことは稀だと思うので、主に親が「英語を学ばせている」パターンが多いと思います。
子どもがそれを「楽しい!」と思って、それまで英語を学んでくれていたかもしれませんが、何かをきっかけに「楽しくない」に変わってきたからこその「英語いや」サイン。
ぜひ、その時は、「なぜ子どもに英語を学ばせているのか?」をしっかり思い出してください。
なお、わが家の場合、子育ての目的(ゴール)は以下としています。
子育ての目的(ゴール)
グローバル化が進み、ボーダーレスになっていく時代の中で、
日本だけでなく海外にも興味を持ってほしい
多様性な価値観を尊重できるようになってほしい
自分の可能性を最大限に広げ、将来、自分が一番良いと思う環境で人生を楽しく過ごしてほしい
そして、上記の目的を達成するための1つの手段として、英語を学ぶことを取り入れているのです。
英語以外でも、上記を達成するためにできることはたくさんあります!
だから、わが家で当時年長の娘に「英語いや!辞めたい!」と言われたときに、「え!英語はやらないとダメでしょ!」と言うことなく、「そっか。じゃ今は英語ちょっとお休みしようか」と言えたのだと思います。
もし、「そうは言っても、どうしても子どもに英語をやってほしい!」と思うのなら、嫌なことを強制させるのではなく、子どもが自ら「英語を学びたい」と思える「動機づけと環境づくり」に注力しましょう。
「英語やりたくない」の理由5パターンの解決策
上記で紹介した5つの英語イヤの理由について、参考まで解決策をご紹介します。
生活環境の変化 → 落ち着くまで待つ
日々の生活が不安定だと、英語に限らず、学習には身が入らないものです。
そんな時は、生活リズムが整うまでは、お休みしてみるのがよいでしょう。
興味が薄れた、他にやりたいことがある → 新たな興味を伸ばしてみる
小さい頃の好奇心はとても大切です。
せっかく英語以外のものに興味を持ち始めたのなら、そちらにしばし注力してみるのはいかがでしょうか。
そちらを進めていく中で、例えば英語と絡めて学習できないかを考えてみるのも、楽しいと思いますよ♪
恥ずかしい → 環境を変える・家でスピーキングの練習をする
これはもう本人の性格によるものも大きいですよね。
もし人前で話すような機会のある英会話スクールに通っている場合などは、一対一のレッスンに切り替える、家でも英語を話す練習をして自信を持たせるなどにトライしてみるとよいでしょう。
(英会話スクールなどで)講師やクラスメイトとの相性が合わない → 環境を変える
小さい子とは言えども、相手との相性が合わないと、楽しく遊ぶのはハードルが上がってしまいますよね。
そんな時は、曜日を変える、スクールを変えるなど、環境を変えてみるのも手です。
実は、私の娘が英会話スクールが嫌になった理由の1つが、このパターンでした。
先生のことは大好きだったので3年間通いましたが、その間でクラスメイトが何度か入れ替わり、辞める前に通っていたクラスメイトとはあまり相性が合わなかったようです。
当時、私は平日仕事をしていたので、他の曜日に変えることは難しく、退会する形を取りました。
なお、以下の記事では、子どもの英会話スクールの選び方を紹介しています。
-
子どもに最適な英会話スクールの選び方|押さえておきたいメリット・デメリット
続きを見る
英文法がわからない、自分の思いを上手く言葉にできずに辛い → 語彙量を増やすことに比重を置く
せっかく言いたいことがあるのに、語彙が足りず伝えられないというもどかしさはとても辛いと思います。
ちなみに、わが家の娘が英語を辞めたいと言った2つ目の理由は、この理由でした。
わが家の場合は、かなり拒否反応が出てしまったこともあり、英語からしばらく離れるという方法を取りましたが、まずはお子さんの様子を見ながら、本やフラッシュカードなどを使って、語彙量を増やす作戦を取るのがよいでしょう。
語彙量が増えれば、とにかく単語を発声することで、自分の意図を伝えることができるようになります。
文法は、英検のテキストなどを使って学び始めるのも良いと思いますよ。
もしお子さんが「100%綺麗な文章を作れないと嫌!」「疑問が解消されないと嫌!」という場合は、そういった細かな疑問に答えてくれる日本人バイリンガル講師から英語を教えてもらうと良いです。
そうすれば、「わからなくて前に進めない」というストレスは減るでしょう。
以下の記事は大人向けに書いた記事ですが、その中で紹介している3社は子ども向けレッスンも提供していますよ。
-
【オンライン英会話】初心者なら日本人バイリンガル講師!おすすめ4社
続きを見る
日本人バイリンガル講師がいる子ども向けオンライン英会話スクール
英語学習を止めている間にも「動機づけと環境づくり」はできる
繰り返しになりますが、親が子どもにできることは、「動機づけと環境づくり」これに尽きます。
以下の記事でお伝えしていますので、ぜひ一度目を通してみてください。
-
子どもの英語教育はいつからでもOK!「本人のやる気」を育みやすい環境を準備しよう
続きを見る
子どもが英語学習をストップしている期間も、
- 英語を学ぶことの意味を伝える
- 家の中で自然に英語と触れ合える環境を作る
- 海外を感じられる場所に出かける
を意識して、行動してみてください。
テレビを見ていて、海外のニュースなどが流れてきたら、それについて親子で話してみる
子どもと遊ぶときに、英語や海外に関する本やおもちゃで一緒に遊んでみる
外国人と交流できるような場所に足を運ぶ
親が英語を勉強している姿を見せる
など、いくらでも親が主体となって実践できます。
ポイントは、「子どもに英語を無理強いさせない」こと、ですよ!
忘れないでくださいね♪
英語学習は長期戦。おうち英語は「無理なく楽しく」が基本!
おうち英語をやっていると、いつかは訪れるかもしれない「英語拒否」。
子どもなりにいろいろな理由があって、親にサインを送っている証拠です。
こんな時は、焦って無理強いさせるのは厳禁です!
本当に英語嫌いになってしまっては、元も子もないですからね。
子どもに「英語いや!」と言われたときは、ぜひ落ち着いて以下の対応を取ってみてください。
- 英語を学ばせている本来の目的を改めて確認
- ”今”どうしても英語をやらせる必要があるのかを考える
- 時間を置いてもいい場合は、少し英語からは離れてみる
- 英語から離れている間も、「英語学習への動機づけと環境づくり」に取り組む
なお、幼少期の英語学習を辞めることで生まれる心配事の中に「発音が上手にできなくなる」というのもあるかもしれませんね。
発音については、もちろん幼少期からできているに越したことはないかもしれません。
しかし、今は英語の発音矯正に関するコンテンツもたくさん増えていますし、自分や友人の経験からも、成人してから発音を修正することは可能だと考えています。
だって、世界中の英語人口の約8割はノンネイティブなんですからね!
ネイティブ並みの英語を話すことよりも、「発音の基礎力+話す内容の深さ」のほうがよっぽど重要です。
-
子どもに英語で話しかけよう♪英語の発音の悪さは気にしない!
続きを見る
3年間英語学習を休み、その後、無事学習を再開した娘を持っている親としては、ぜひ、子どもの内なる声に耳をしっかり傾け、今後の英語学習を継続するのか、スローダウンさせるのか、はたまたお休みさせるのか、じっくり考えてみてほしいと思います。
英語力は簡単に身に付くものではありません。
これから続く長期的な英語学習の中で、少なくとも小さい頃は、「無理なく楽しく学ぶ」ことを最優先に、おうち英語を進めていってみてくださいね!
以上、ねね(@nene_english)が 「”英語嫌い!”と子どもに言われたときに親が取るNG行動とやるべきこと」 の記事をお送りしました!
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