日本人が苦手なことのひとつと言えば、「自分の意見を述べる」こと。
ただでさえ自分の意見を言うのが苦手なのに、さらに人の前に出て発表するとなると、緊張してしまう人も多いでしょう。
しかし、この「自分の意見を述べる」というのは、海外では非常に重視されていること。
むしろ普段の会話の中でも意見を求められる機会は多く、できないとかなり苦しいです。
もちろん、日本でも社会人になってから、こういった機会は各段に増えていきます。
では、どのように訓練すればいいのか?
その答えのひとつは、海外の幼稚園で実施されている「Show and Tell」にあります。
今回の記事では、わが家の息子が台湾の英語幼稚園で行っていた「Show and Tell」の様子も踏まえて、
- Show and Tellとは?
- Show and Tellのやり方
についてお伝えします。
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目次
「Show and Tell(ショーアンドテル)は、Public Speaking(パブリックスピーキング・演説)の練習
「Show and Tell」は、その名の通り、あるテーマに沿った物を「Show」見せながら、「Tell」説明していくというものです。
海外(特に欧米)の幼稚園から小学校低学年までの間に、授業項目のひとつとして取り入れられているものです。
息子が通っていた台湾の英語幼稚園(1クラスの中に、授業の組み立てを行うネイティブ講師、生活面のサポートを行う台湾人講師が在籍)では、年中からだいたい週に1回行われていました。
なぜ幼少期から「Show and Tell」を行うのか?
それは、自分の意見を人の前でいうことに幼少期から慣れておくことで、将来的に「Public Speaking(演説)」も自然とできるようにするためです。
海外では、自分の意見を求められる機会が日本以上にたくさんあります。
日常会話の中でも、「〇〇についてどう思う?」と聞かれることは多いです。
政治・経済など、日本だとあまり普段の会話で出てこないような内容も、ガンガン会話に入ってきます。
私自身、かつては人前で話すことがあまり得意ではありませんでした。
大学生の時に欧州留学をし、現地の友人たちから政治・経済に関することに自分の考えを求められ、答えに詰まった記憶があります。
また、大学卒業後、会社(日系メーカー)でプレゼンをする機会などもありましたが、自分よりも偉い人の前で自分の意見を述べること、多くの人の前で発表することに、とても緊張し、うまく話せないことも多かったです。
社会人時代にかなり鍛えられたこともあり、今ではだいぶできるようになりましたが、それでもTEDなどで見られるような、人を惹きつける、ユーモアを交えたプレゼンテーションにはまだまだ遠いなと感じます。
そういった意味でも、幼少期から「Show and Tell」を生活の一部として行うことで、
- 自分の意見を言えるようになっておく
- 人前で話すことに慣れておく
ということは、とても重要だと考えます。
では、どこで練習させたらいいのか?
日本の幼稚園や小学校でShow and Tellを導入しているところはまだ少ないでしょうし、インターナショナルスクールに通うしか方法はないのでしょうか?
いえいえ、「おうちでやれば良い!」のです。
まずは家族で一緒に「Show and Tell」をやることから始めてみませんか?
「Show and Tell(ショーアンドテル)」のやり方
「Show and Tell」のやり方はいたってシンプルです。
- テーマを決める
- そのテーマに沿って、家の中にある物から紹介する物をひとつ決める
- 発表者は、皆の前でその物を持ちながら説明する
- 周りの人は、気になったことを質問する
子どもがやりやすいテーマは、「好きな〇〇」ですね。
テーマは「私の好きなもの」から始めるといいと思う🚙
・好きなもの(おもにおもちゃや本)の紹介
・どうして好きか?
・誰に買ってもらったか?
など。最初は難しいかもしれないから、定型文を作ってあげればOK。そのうち語彙が増えてきたら自分で作文できるようになる🎵
— ねね@こどもと英語🌏 (@nene_english) March 30, 2020
YouTubeで動画を見つけましたので、ご紹介します。
まさに「Favorite Toy(好きなおもちゃ)」について説明しています。
この画像に出てくる子たちは小学校低学年くらいだと思うので、初めて「Show and Tell」をする子にとっては会話の難易度が少し高いように感じるかもしれませんが、雰囲気としてはこんな感じです。
最初の頃は、以下のような内容で話してみるとよいと思いますよ。





子供の発表を聞いたあとには、ぜひ疑問詞(when, where, who, what, why, how)を使って質問してみてください。
発表・質疑応答を含め、所要時間は2-3分で十分です。
年齢が上がれば、その分時間は長くみるといいですね。
言葉に詰まった時は、パパやママが助け舟をだしてあげてください。
文法は間違えても気にしない!
人の前で自分の意見を言えている、そのことをたくさん褒めてあげてくださいね♪
テーマ案としては、以下のものがあります。
Show and Tellのテーマ案
- 好きなおもちゃ
- 好きな本
- 好きな場所(公園、遊び場などを写真を使って説明)
- 好きな食べ物(写真を使って説明)
- 好きな動物(ぬいぐるみや写真を使って説明)
- 色(赤いもの、青いものなど)
- 形(丸いもの、四角いものなど)
「Show and Tell(ショーアンドテル)」で自分の意見を言えるようになろう!
将来、自分の意見をしっかり言えるようになるためには、小さい頃からその環境に慣れておくのは有効です。
しかし、いきなり「Show and Tellしよう!」と言っても、子どもはびっくりしてしまいますよね。
まずは家族でパパやママが実践して見せましょう。
そうすると、子どもも「それなら私も!」と乗り気になってくれるかもしれませんね♪
肩ひじ張ってやる必要はありませんよ。
親子の会話のひとつとして、気軽な感じで「Show and Tell」を始めればOKです。
人前に出て話すのが苦手なお子さんもいると思うので、そういう時はソファに腰掛けながら「〇〇ちゃんの好きなもの、ママに教えて!」というところからスタートでも十分です。
ぜひ、家族の会話を楽しんでくださいね!
以上、ねね(@nene_english)が 「おうち英語で”Show and Tell(ショーアンドテル)”自分の意見を言える子に育てよう」 の記事をお送りしました!
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