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TESOL

TESOL(英語教授法)とは?学位や修了証の種類、学習期間、取得費用の目安

TESOL(英語教授法とは)

「TESOLを取得している講師が在籍!!」

グローバル化で英語ニーズが高まっている中、オンライン英会話スクールなどのホームページでも、「TESOL」という言葉を目にする機会が増えました。

でも、そもそもTESOLって何か知っている方は少ないかもしれませんね。

 

今回の記事では、「TESOLって気になっていたけど、一体どんなもの?」という方に向けて

  • TESOLとは
  • TESOLを取得するとよい人
  • TESOLの種類と取得費用
  • TESOL修了証を取得する際の注意点

について解説します。

 

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TESOL(ティーソル、テソル)とは、英語教授法の学問領域

TESOLは英語教授法

「TESOL」とは、「Teaching English to Speakers of Other Languagesの頭文字を取った略称です。

すなわち、英語を母国語としない人に英語を教えるための方法(英語教授法)のことをTESOLと言います。

読み方は「ティーソル」「テソル」などです。

 

TESOLはあくまで英語教授法の総称。

様々な手法があり、下記もすべてTESOLに含まれます。

 

TEFL:Teaching English as a Foreign Language/外国語としての英語教授法

「TEFL」とは、「Teaching English as a Foreign Language」の略称です。

第一言語が英語以外(非英語圏)で、外国語として英語を教えることを言います。

日本で英語を教える場合も、TEFLに当てはまります。

 

TESL:Teaching English as a Second Language/第2言語としての英語教授法

「TESL」とは、「Teaching English as a Second Language」の略称です。

第1言語が英語以外で、第2言語が英語である場合の教授法を学びます。

例えば、インドなどの場合がTESLに当てはまります。

 

TEYL:Teaching English to Young Learners/学生向け英語教授法

「TEYL」とは、「Teaching English to Young Leaners」の略称です。

子どもからティーンネイジャーなどに対しての英語教授法です。

 

TEC:Teaching English to Children/児童向け英語教授法

「TEC」とは、「Teaching English to Children」の略称です。

子どもへの英語教授法です。

また、「TECSOL (Teaching English to Children Speakers of Other Languages)」という言葉もあり、主にオーストラリアやニュージーランドで使われている名称です。

 

上述の通り、いわゆる子ども向けの英語教授法の名称は、TEYL、TEC、TECSOLなど複数あります。

国や各スクールによって使う名称は異なりますが、内容としては「大人向けではなく、子ども向けの教授法」という点で共通しています。

 

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TESOL(英語教授法)は英語講師としてスキルアップしたい人におすすめ

学校で指導する先生

では、TESOLはどのような人が学ぶと良いのでしょうか?

それは、「英語指導者としてのレベルを上げたい人」です。

 

現状、日本人が日本で英語講師として働く分には、TESOL取得は必須ではありません。

日本ではまだまだ知名度が低いのも事実。

一方、海外で英語を教える場合には、TESOL取得が求められることが多いです。

日本で働く外国人の英会話講師でTESOLを取得している人が多いのも、そのためです。

 

いずれにしても、「英語講師として必要なマインドや指導スキルを”英語で”学んでおく」ことは、とても有用です。

以下にTESOLで学ぶことの一例をご紹介します。

どれも知っておきたい内容ですよね!

  • 英語講師に必要なマインド形成
  • クラス運営
  • 教材準備
  • レッスンプランの作成
  • 4技能(Listening, Reading, Speaking, Writing)の指導法
  • 文法の指導法
  • 語彙の指導法

 

なお、日本でTESOLコースを開講している団体に質問させていただいたところ、受講者は

  • 現役の中学・高校の英語教師
  • 現役の英会話講師
  • これから英会話講師になりたい人

が多く、その中でも大半が現役講師の方々だそうです。

皆さん、ご自身の指導力を高めるために申し込みをしているということなんでしょうね!

 

TESOL(英語教授法)を学べる場所・学位や修了証・学習期間・取得費用の概算など

黒板に書いている生徒

TESOLを学べる場所は、日本も含め、世界中にたくさんあります。

大学院や語学学校で学んだり、通信講座として学んだりなど、学習方法もさまざまです。

どこで学んだ場合でも、決められた要件をクリアできれば、修了時に学位や修了証を受領できます。

学習する国や方法によって違いはありますが、総じて学習時間が長いほど取得費用も高くなります。

 

学習場所 修了時に得られるもの 学習時間 費用概算
大学院 Master Degree(学位) 2年間 約200万円
Postgraduate Degree(学位) 1年間 約100万円
語学学校
通信講座
オンラインスクールなど
Diploma(修了証) 250~350時間程度 数十万円
Certificate(修了証) 数時間~200時間程度 数万~十数円

 

オンラインでTESOLを取得できる大学・スクール情報は、以下の記事をご参照ください。

参考記事
オンラインでTESOLを学ぶ方法
TESOLをオンラインで取得できる大学やスクールを探す方法

続きを見る

 

TESOL修了証を取得する際の注意点は2つ

英語学習

前述のとおり、TESOLの学習方法はたくさんあります。

大学院で学ぶ場合は「学位」として取得することになりますので、権威性は十分と言えるでしょう。

 

では、「修了証」の場合はどうでしょうか?

世界にはTESOL修了証を発行している団体がたくさんあります。

団体独自の基準で発行しているところも少なからずあるため、申込み前にしっかり内容を吟味しておく必要があります。

特に、以下の2点については必ず確認するようにしましょう。

 

注意点①外部機関の認定を受けているかどうか

TESOL修了証を取得する場合、語学学校や通信講座、オンラインスクールなどで学ぶことになります。

申込む前に、そのスクールが「外部機関の認定を受けているかどうか」を確認するようにしましょう。

 

TESOL修了証を発行している団体が認定を受けている外部機関としては、以下が有名です。

TESOLの学習先を選ぶ際、どのような外部機関から認定を受けているかを確認する際に活用してみてください。

  • Cambridge University(CELTA/DELTA)※
  • Trinity College(Trinity CertTESOL)※
  • SIT
  • ACCET
  • ACTDEC
  • ODLQC

※Cambridge University(CELTA/DELTA)、Trinity College(Trinity CertTESOL)については、後ほど詳細を説明します。

 

上記以外にも、カナダのように、国ごとに政府の認定基準を設けている場合もあります。

認定団体一覧は以下のサイトでご覧ください。

 

注意点②RQF(Regulated Qualifications Framework/資格枠組み)のレベルは何か

上記の認定団体ではTESOL修了証にレベルを記載することがあります。

このレベルとは、RQF(Regulated Qualifications Framework/資格枠組み)」と呼ばれるものです。

TESOLのように「Certificate(修了証)」が発行されるものについて、取得難易度がどの程度なのかを証明する仕組みです。

 

例えば、英国系の認定団体の場合、英国政府が設定している9段階のレベル認定を活用しています。

Level4~6でBA Degree(学部卒)と同等、Level7でMA Degree(修士卒)と同等と位置付けられています。

そのため、TESOL修了証を得られるコースを受講する人の中には、Level4以上の認定を受けられるものを選ぶ人が多いです。

Level3だと120時間程度の学習時間で取得できますが、Level4では150時間以上が必要など、レベルが上がるごとに学習時間も取得費用も可算されます。

 

CELTAとTrinity CertTESOLは、最も権威性のあるTESOL修了証

TESOL修了証の中でも、一番知名度が高く権威性もあるのが、イギリス名門校・ケンブリッジ大学の英語検定機構(CAMBRIDGE ENGLISH Language Assessment)が認定するCELTA(Certificate in English Language Teaching to Adults)です。

受講条件としては、大卒以上、IELTS8.0以上の英語力が必要のため、簡単に取得できるものではありません。

しかし、欧州・中東・アフリカで英語講師としての職に就く場合はCELTAが採用条件になっていることも多く、年間1万人以上が取得しています。

CELTAの上位資格となるDELTA(Diploma in English Language Teaching to Adults)の場合は、さらに英語教師として2年以上の実務経験が必要です。

 

もうひとつ、イギリス名門校トリニティカレッジにも同様の認定資格があり、Trinity CertTESOL(Certificate in Teaching English to Speakers of Other Languages)と呼ばれています。

Diplomaとしては、 DipTESOL(Diploma in Teaching English to Speakers of Other Languages)が用意されています。

CELTAやDELTAと同様、必要とされる英語力は高く、CEFRでC1、C2程度が必要です。

 

CELTA、Trinity CertTESOLのいずれも、修了時には資格認定枠組みのLevel5の認定修了証を取得できます。

 

TESOLで英語を英語”で”指導するコツを学ぼう!

語学学校で学ぶ生徒

英語講師をするうえで、経験を積みながら自分独自の指導法を築き上げていくことはもちろん可能です。

加えて、英語”で”英語教授法を学び、TESOL学位あるいは修了証を取得することも、英語指導者として必要な知識を深めるのに役立ちます。

 

TESOL取得には、学位を取るか、Certificate(修了証)を取得するか、大きく2通りがあります。

取得にかかる費用や期間も大きく異なりますので、まずはどの方法が自分に適しているのか、しっかりと検討したうえで申し込んでみてくださいね。

英語指導者として、レベルアップを目指しましょう♪

 

以上、ねね(@nene_english)が 「TESOL(英語教授法)とは?学位や修了証の種類、学習期間、取得費用の概要」 の記事をお送りしました!

 

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