おうち英語を進めていると、どうしても出てくるのが以下の疑問。
実はこれ、私も子どもたちの英語教育でとても悩んだことです。専門家に相談したこともあります。
結論としては、わが家では「幼少期は直さなくてもOK!」ということに行きつきました。
今回の記事では、
- 幼少期に文法を直さなくてもよい理由
- どうしても直したいときの対処法
をお伝えします。
この記事は、不定期で開催している大人のやり直し英語塾「ねね塾」でメンバーさんからいただいた質問を元に構成しています。
目次
文法学習は、小学校入学後からでも十分
別記事でも紹介している通り、息子たちが通っている英語幼稚園のカリキュラムは、ざっくりと以下のようになっています。
- 年少:耳から英単語や簡単な英会話フレーズを覚える + アルファベットの暗記(大文字小文字の読み書き)
- 年中:フォニックス初級+リーディング初級
- 年長:フォニックス中級+リーディング中級+英単語ライティング
- 小学校~:上記+文法学習
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【保存版】子どもの英語学習方法は?ステップ別にご紹介
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これに則ると、文法学習は小学校に入ってからでも遅くないようです。
日本でも、小学校に入ってから本格的に文法を学び始めますもんね。
わが家では、幼少期に英文法を徹底するよりも、「英語を話すのが楽しい!」と思ってもらえる環境を作ることに注力することに決めました。
そう決めるまで紆余曲折もあったので、その時の話を少しご紹介します。
【体験談】子どもの英語の文法が気になる。直す?直さない?
わが家の小1の息子は、年中の時に台湾に来ました。
それまで英語を話したことがない状態で英語幼稚園に通い始めます。
とにかく、幼稚園生活の中で学んでいくしかないので、本人も必死だったと思います。
3か月ほど経つと、だいぶ英語で受け答えができるようになり、半年後には無事年長さんになりました。
息子の幼稚園のクラスには、メインの英語ネイティブ講師とサブの台湾人講師がいまして、年長になって数か月、台湾人講師から「〇〇くんの英文法、家でも直してあげるとよいかもしれません」と言われます。
と、その時率直に思いました。
ただでさえ、英語+中国語(中国語のクラスも1日1コマあります)の中で頑張っているのに、これ以上息子に頑張らせるのは酷では、というのが頭の中にありました。
台湾では、幼稚園でも宿題がたくさん出て、かなり勉強させる雰囲気があります。
私自身、勉強要素が強いのをあまり好んでいなかったというのもあるのですが、台湾人講師にとってみたら、そういった授業の中で、息子の英語力の遅れが少し気になり始めたのかもしれません。
(できないからダメなのではなく、単に「幼稚園楽しめているかな?」と心配してくれているようでした。)
私の心も少しずつ揺れ始めます。
そんなある日、「Third Culture Kids(多文化環境の中で幼少期を過ごす子どもたち)」への理解を深める講座がオンラインで実施されているのを知り、受講することにしました。
私は、講師の方に「子どもの英語の文法を直す必要はありますか?」と質問しました。
その時の回答が、以下です。
「え?直す必要ありますか?
子どもは母語ではない言葉を発している。そのこと自体が素晴らしいことですよね。
本人は既にすごく頑張っています。
文法は、自分で直したいと思えば、勝手に学んで直します。親が幼少期から教える必要はないですよ。
親ができるのは、母語ではない言葉を自ら学び、発していることを褒めること。本人の努力を認めること。
ただそれだけでいいんです。受け止めてあげてください。」
この回答を聞いて、私は心底安堵しました。
後日、幼稚園の台湾人講師、および英語ネイティブ講師に、
と、当初から描いていたわが家の英語教育に対する考えなどを伝えました。
先生たちも、「話してくれてありがとう!」と受け入れてくれました。
そのかいがあったからかはわかりませんが、息子本人は約1年半の英語幼稚園での生活を満喫していましたし、卒園時には「みんなと会えないの、悲しいな。。。」と言っていたくらい。
先生たちからも「〇〇くんは努力家だし、クラスの人気者。卒園してしまうのは寂しい!」と言ってもらえました。
気になっていた息子の英文法の力、今でもまだ完璧ではありません。
しかし、英語を発話すること自体には全く抵抗がなくなりました。
うまく英語で表現できない場面でも、英単語を並べて、とにかく思いを伝えようとするガッツも身に付きました。
中国語で開催されている絵画教室やサッカー教室にも通っていますが、言語が通じない中でサバイブしようとする彼の能力は、とても高いように感じます。
息子が通うサッカー教室。当初は日本語通訳ありだったけど、最近はコーチも中国語だけで説明。
息子に「通訳してもらうようにする?」と聞くと、「大丈夫、イメージできるから」との回答。
「イメージ≒推測力」って、海外生活するうえでかなり重要な力なので、息子に備わっているようで嬉しい✨
— ねね@こどもと英語🌏 (@nene_english) October 16, 2019
どうしても気になる!そんな時は「さらっと言い直す」
子どもたちとおうち英語をしていると、場合によってはどうしても文法の間違いが気になることもあるのは事実です。
そんな時は、親がさらっと言い直すだけで十分だな、と感じています。
例えば、わが家では以下のように対応しています。
ここでのポイントは、「英語を話している、そのこと自体を褒めつつ、さらっと直しておく」ということです。
ここで、子どもに言い直しを強要しなくても大丈夫です。
子どもが正しい文章をオウム返しするかどうかは、子どもの意思に任せましょう。
無理やり言い直しをさせてしまうと、子どもがせっかく自由に英語を発話しているのに、機嫌を損ねる可能性もあります。
ちなみに、この「さらっと言い直す」を実践するためには、「親にもある程度の英語力が必要」ということになります。
お子さんが英語を学んでいるなら、親も一緒に学べると、もっと楽しいですよ♪
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【大人のやり直し英語の学習方法】英語を話せるようになりたいパパママへ
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幼少期は英語文法は必須ではない。英語自体を楽しめる環境づくりを意識しよう!
英語教育も色々あるので、もちろん「文法はしっかり叩き込んだほうがいい!」という考えの人もいますし、私自身もそれは否定しません。
幼少期に英検を受ける人も多いですもんね!
ねね家の場合は、
- 幼少期は正しい英文法を使うことを強要させない。どうしても気になるときだけ、さらっと直す。
- 英語を発話していること自体を徹底的に褒める。
を徹底することにしました。
あなたのご家庭では、いかがですか?
「わが家の英語教育では〇〇を重視する」というのを家族の共通認識として持てるとよいですね♪
以上、ねね(@nene_english)が 「【子どもの英語】文法を直すより、発話を褒めよう!」 の記事をお送りしました!